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2006年 10月 01日

LHC -質量の起源に迫る-

記念すべき投稿1本目ということで、目前に迫る物理学の一大イベントを紹介する。

世界最大の加速器 LHC の建設が2007年の稼動に向け進んでいる。
LHC は素粒子物理学の強力な理論である標準模型の予測するヒッグス粒子、
さらには標準模型を超える物理法則を発見できるのであろうか?
このような現代物理学における最大のイベントが目前に迫っている。

Large Hadron Collider (LHC)とは、スイスジュネーブ郊外にある
CERN(欧州原子核研究機構)が建設している世界最大の衝突型円型加速器の名称で、
スイス・ジュネーブ郊外にフランスとの国境をまたいで建設されている。

LHC では、約7TeV(10の12乗電子ボルト)の陽子ビーム同士を
正面衝突させることによって、
重心系で約14TeVの衝突エネルギーで実験が行われる予定である。
またLHC の装置自体は、周長 27 km(山手線の周長は約 32 km)で、
CERN の地下100の地中に設置されている。
c0094158_0404694.jpg


このような超大型加速器で陽子を加速し衝突させ、
何が起きるかを観測する計画の1つが日本の「ATRAS」がある。

このような実験を通じて、質量の起源などが明らかになると期待される。
宇宙初期のような特殊な状況を除いて、
物理現象は「標準模型」と呼ばれる理論によって説明できる。
しかし、標準模型は完全には実証されてはいない。
物質に質量を与えるとされる素粒子「ヒッグス粒子」が確認されていないためである。
素粒子物理学の世界では、「ヒッグスを探せ」が合言葉であった。
LHCなら見つけられるかもしれない。
また、ごく小さなブラックホールを作り出せる可能性もある。
LHC で探るエネルギー領域を示す。
c0094158_050076.jpg


LHC は新しい物理に対して非常に大きなポテンシャルを有し、
新しい物理の扉を開くものと期待される。

LHC計画には、高エネルギー加速器研究機構が製作した超電導磁石など
日本の技術が多数使われている。
また資金面関しても日本政府は約166億円を拠出している。
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by knj-sci | 2006-10-01 00:33 | 物理


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